バターとマーガリン、なんとなく似ているので、バターがなくなっちゃったときに、代わりにマーガリンを、なんて思ったことありませんか?
ついつい代わりに使っちゃおうとしますが、バターとマーガリンってどういうところが違うのでしょうか?
また、お菓子を作るときの違いや、健康面に対する違いもご紹介います!
バターとマーガリンの違いってなに?
バターは、牛乳に塩を入れて撹拌して作った乳製品で、乳成分が80%以上で動物性脂肪です。
マーガリンは、そもそもバターの代用品です。
だから、同じ様な使い方を想像してしまうのは当然のことですね。
マーガリンは何から作られているかというと、植物性・動物性の油脂で作られていて、油脂含有率80%以上です。
ですので、原料によって成分も、固さや風味、味が違うのがマーガリンの特徴なんです。
バターの起源は紀元前2000年ごろと古く、最初は薬や化粧品として用いられ、紀元前60年頃から食用にされているということです。
マーガリンは1869年にフランスで作り出されました。
戦争の時に、バターが不足していたようです。
そこで、牛脂と牛乳を混ぜて固めたものを作ったのだそうです。これがマーガリンの原型で、その後、技術が進歩して、今のようなマーガリンが出来上がったのです。
バター マーガリンの違い お菓子づくりでは?
冬場にお菓子を作るとき、冷蔵庫から出したてのバターは固いので、
電子レンジで10秒弱チンするとか、室温に置いて柔らかくする必要があります。
また長く置くと酸化しやすいという欠点もあります。
が、マーガリンは冷蔵庫から出したてでも、泡立て器で扱うのに十分柔らかくなってくれるので、
簡単お手軽で使いやすく、賞味期限もバターより長いです。
お値段も、マーガリンの方がバターの3分の一くらい、もっと安価に手に入るので材料費としてもマーガリンの方がお得です。
バターを多く使うパウンドケーキやクッキーなどは、
マーガリンを使うとあっさりします。
でも、バターを使った方が、断然味が濃くこってりとおいしく出来るのは間違いないです。
ホームメイドのケーキやクッキーは、スーパーで売っている、特売の卵や薄力粉、マーガリンなどで充分おいしくできるのですが、これに特養卵とか厳選された薄力粉、特別な北海道のバターなどを使うと、素人でもわかるくらいの、ものすごくおいしいお菓子が素人でも作れるんですね。
この違いを頭に入れておいて、家用と贈答用、特別な日のお菓子作りをされるといいかもしれません。
バターとマーガリンの違いって健康面ではどう?
昔は、バターは動物性脂肪で、100gのコレステロール値が、210mg、
マーガリンは5mgなので、植物性油脂のマーガリンを使うのが推奨されたこともありました。
人間が一日に必要とする動物性脂肪は、大さじ1、2杯なのです。
ケーキやクッキーにバターを使ったら、それを大幅に上回ってしまうので、
肥満や動脈硬化、生活習慣病に関わってくるわけです。
そういうわけで、植物性のマーガリンが体に良いということになっていたんです。
ところが、マーガリンを固めるために、原料に食用精製加工油脂が含まれているのが問題になっています。
この食用精製加工油脂には、石鹸を固めるとか工業用に使われる工業用油脂が含まれていて、その製造過程でトランス脂肪酸が生成されるのですね。
トランス脂肪酸をとると、悪玉コレステロールが増えて逆に善玉コレステロールが減るので、生活習慣病の恐れが出てくるのです。
バターをやめてマーガリンにしたせいで、かえって高血圧になったり、
糖尿病や心臓病、肥満をもたらすわけなんですね。
まとめ
バターは動物性脂肪で純正品でおいしいが、扱いに手間がかかり、高価で長持ちしない。
そして大量にとると生活習慣病の危険あり。
マーガリンは人工のもので植物性脂肪、あっさりした風味で扱いも楽で安価で長持ち、
しかし製造工程でトランス脂肪酸が含まれるために、
やはり生活習慣病の危険がある。
どちらを選ぶにしても、これをよく頭に入れて使いましょう。