10月に入るとカレンダーに寒露と小さく書かれていることがあります。
あまり馴染みのない言葉ですが、寒露とはいったいどういう意味で、読み方はどのように読むのでしょうか?
また、この時期の気候や旬な食べ物などについても見てみましょう。
寒露とはどういう意味?
毎年10月8日頃は「寒露」となります。読み方は「かんろ」と読みます。年によって日にちが前後することもあるので「頃」となっています。
草木に冷たい露がおりてくるころという意味です。
寒露は二十四節気の一つで17番目となります。
太陽黄経は195度
毎年10月8日頃
になります。
二十四節気とは中国から来たもので、一年を24に分けて、それぞれ季節をあらわした言葉が付けられています。
二十四節気では寒露の一つ前は「秋分」です。秋分は「秋分の日」などもあり有名ですね。
ほかにも、立春や夏至なども二十四節気の仲間になります。
順番でいうと、
16:秋分(しゅうぶん)9月23日頃
→17:寒露(かんろ)10月8日頃
→18:霜降(そうこう)10月23日頃
の順番になっています。
また、寒露は10月8日頃から、次の霜降(10月23日頃)の前日までの期間を指すこともあります。
秋の長雨が終わりだいぶ気候が安定してくる頃です。朝晩が冷え始め、露が冷たくなってきます。
紅葉も始まり稲刈りなど農作物の収穫で農家も忙しくなります。
秋冬物など衣替えを行ったり、また、朝晩が冷え込むため、体調管理にも気をつけたい時期でもあります。
ツバメなどの鳥が渡っていって、入れ替わりに鴈などの鳥が渡ってきます。
また、秋はお月見というイメージもあると思います。空気も澄んでいるのでちょうどいい時期です。
お月見と言うと十五夜ですね。八月十五夜といって「中秋の名月」とも言われます。こちらは旧暦の8月15日から16日の夜になります。
十五夜の月を見る慣習は中国からきているようです。
同じように寒露の頃にも九月十三夜というのがあります。こちらは旧暦9月13日から14日の夜になります。「後(のち)の月」とも呼ばれ日本独自の風習と言われています。
収穫された栗や枝豆などの大豆をお供えしていたことから、別名「栗名月」「豆名月」とも言われます。
寒露の時期の食べ物は?
この寒露の時期は過ごしやすい気候に加えて、おいしい食べ物がたくさんありますね。食欲の秋とも言われていますね。
日ごろ体重を気にしつつも、この時期はつい食べ過ぎてしまうという方も多いのではないでしょうか。
・松茸
・シイタケ
・舞茸
・さつまいも
・さといも
・栗
・銀杏
・柿
・りんご
・ししゃも
・さば
・鮭
・さんま
旬の食べ物には栄養があり、おいしいものがそろってますね!
寒露の七十二候は?
七十二候は、二十四節気のそれぞれを約5日ずつ「初候」「次候」「末候」の3つに分けた期間で、それぞれの期間がどんな季節なのかを表します。
初候:鴻雁来(こうがん きたる)
雁が北から渡ってくるころ
次候:菊花開(きくのはな ひらく)
菊の花が咲き始めるころ
末候:蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり)
蟋蟀が戸の辺りで鳴き始めるころ
蟋蟀はこおろぎ・きりぎりすのこと
まとめ
「寒露」は毎年10月8日頃となります。
草木に冷たい露がおりてくるころという意味です。朝晩が冷え込んでくる時期です。
気候もいいので、おでかけするにも最適なシーズンですね。
空気が澄んでいるためお月見にもいい時期です。の九月十三夜(旧暦9月13日から14日)は八月十五夜と並び月を見る風習があります。
この時期は美味しいものがたくさん旬を迎えます。
体調を崩しやすい時期なので、栄養たっぷりの旬のものをいただいて乗り切りましょう!