寒中見舞いとは、いったいどういうものなのでしょうか?
暑中見舞いは、馴染みがありますが、寒中見舞いはあまり出したことがないという人も多いのではないでしょうか。
寒中見舞いは何時くらいから何時まで、どのような時期に出せばいいのでしょうか?
また、書く際には、どのように書けば良いのでしょうか?
寒中見舞いとはどういうもの?
寒中見舞いは、厳しい冬の寒さの中で出す季節の便りです。
相手の体調などを気づかう言葉を添えたり、自分の近況を伝えたりします。この辺りは暑中見舞いと通じるものがありますね。
ただ、冬(正月)には年賀状を出す人も多く、寒中見舞いは出さない人が多いので、馴染みが薄く感じられるかもしれませんね。
寒中見舞いには、いくつか役割があります。
・普通に季節の便りとして出す場合
・喪中の方に年賀状が出せないので、その代わりに出す場合
・自分が喪中であることを知らない相手から、年賀状をもらったときに、相手に返事を出す場合。
・年賀状をもらったのに、自分が年賀状を出すのが遅くなってしまったときに出す場合。
などの場合があります。
ちなみに年賀状は、一般的に松の内(1月7日など)までとされているので、旅行などで年賀状の返事ができなかった場合は、寒中見舞いを出しましょう。
※松の内とは
正月に門松(かどまつ)を飾っておく期間のことで、地域によって違います。関東では7日まで、関西地方では15日まで、場所によっては10日までという場合もあります。
寒中見舞いを出す時期は?
寒中見舞いは、いつごろから、いつごろまで、どんな時期に出せばよいのでしょうか。
「寒中」というくらいですから、「寒(かん)」の時です。「寒」とは、寒中(かんちゅう)、寒の内(かんのうち)ともいい、最も寒さが厳しい時期と言われます。
季節を表す二十四節気でいうと、小寒(しょうかん:1月5日頃~)、大寒(だいかん:1月20日頃~)にあたります。
小寒の1月5日頃のことを「寒(かん)の入り」といいます。
「寒」とは、この「寒の入り(1月5日頃)」から、立春(2月4日頃)の前日(節分)までの約30日間のことををいいます。
ちなみに、立春(2月4日頃)の日を「寒明け」といいます。
松の内(関東で一般的に1月7日)までは、年賀状を出します。また、寒中見舞いは、寒の間に出すことから、1月8日から、立春の前日に届くように出しましょう。
また、はがきが届くタイミングが立春以降になってしまったら、寒中見舞いではなく、余寒見舞いを出しましょう。
冬の寒さがまだ残っているということで、夏で言うと、残暑見舞いみたいなイメージですね。
寒中見舞いの書き方は?
寒中見舞いの書き方は、やはり出だしは
「寒中お見舞い申し上げます」といった、定番の書き出しですね。
そのあと、省略する場合もありますが、時候の挨拶。
年賀状のお返しの時は、そのお礼の言葉。
相手の体調を気づかう言葉。
自身の近況報告。
日付
などのような流れになります。
どういう役割で寒中見舞いを送るのかによっても、多少、文面が変わってきます。
寒中見舞いを出す相手が喪中の場合は、お祝いの言葉や、おめでたい言葉は控えましょう。
<年賀状のお返し>の例です。
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧なお年始状をいただきましてありがとうございました。ご挨拶が遅れまして大変失礼いたしました。
昨年はお世話になり、ありがとうございました。
本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げますとともに
皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします。
まだ厳しい寒さが続きますが、どうかご自愛下さいませ。
平成◯◯年 一月
まとめ
寒中見舞いは普段あまり出す機会がなかったのですが、普通の季節のお便りの他にも、年賀状を出すのが遅くなった場合や、喪中の時の年賀状の代用など、いろいろと使える役割が多いのですね。
旅行などで年賀状を出すのが遅くなるのはしょうがないですけど、「ついつい年賀状を出すのが遅くなってしまった。」なんていうのは避けたいですね。