サッカー日本代表はワールドカップ、オリンピックと数多く出場し活躍してくれています。
これはとてもすごいことで、ちょっと前までは、なかなか手が届かない舞台でした。
そこで、サッカー日本代表にとっての大きな出来事である「ドーハの悲劇」、「マイアミの軌跡」、「ジョホールバルの歓喜」についてみてみましょう。
ドーハの悲劇について
ドーハの悲劇は、1994 FIFAワールドカップ アメリカ大会に向けてのアジア地区最終予選での出来事です。
1993年10月28日に、ドーハ(カタール)のアルアリ・スタジアムで行われた「日本」対「イラク」の試合のことをいいます。
6か国の総当たりのリーグ戦で、上位2か国がワールドカップ出場が決まり、
オフト監督率いる日本代表チーム、第4戦が終了している時点で、日本は首位。第5戦(最終戦)で日本が勝てば、他の試合結果は関係なく、無条件で出場決定となり、ワールドカップ初出場がかかる大事な試合でした。
日本は開始5分、三浦が先制、後半に入って同点に追いつかれた後、69分に中山がゴールを決めて2-1の勝ち越しに成功。
その試合終了直前、イラクの同点ゴールが決まり2-2の引き分けで試合が終了。
その結果、他会場の試合結果により、ワールドカップ本大会へはサウジアラビアと韓国が出場することになり、3位となった日本は出場することができませんでした。
1994年FIFAワールドカップ
アジア地区最終予選
ドーハ(カタール)アルアリ・スタジアム
1993年10月28日
日本 2 (引き分け) 2 イラク
オフト監督
三浦知良 5分
中山雅史 69分
マイアミの軌跡について
マイアミの軌跡は、1996年のアトランタオリンピック、グループリーグでの出来事です。
1996年7月22日オレンジボウル(マイアミ)で行われた、「日本」対「ブラジル」の試合のことを言います。
1968年メキシコシティーオリンピック以来、28年ぶりにオリンピックに出場した大会になります。
西野監督率いる日本代表はブラジルと対戦。
日本がギリギリで出場を逃した、1994年のワールドカップで4度目の優勝を果たしたブラジル。
ロベルト・カルロスやジュニーニョ、リバウドといった注目選手もメンバーに入り、優勝候補と言われていました。
試合は前半は0-0のまま終了。
後半に入るとブラジルが圧倒的に攻める展開が続く中、後半27分、伊東が先制得点で1-0に。
その後もブラジルは攻め続けたが、ゴールキーパーの川口は立て続けにセーブし無失点、1-0でブラジルに勝利した。
終わってみるとブラジルのシュートは28本、日本は4本でした。
グループリーグは4チーム中勝ち点6(2勝1敗)が3チームで並んだブラジル、ナイジェリア、日本ですが、得失点差で日本は3位に。
予選で2勝していながらグループリーグ通過はなりませんでした。
1996年アトランタオリンピック
グループリーグ
マイアミ・オレンジボウル
1996年7月22日
〇日本 1-0 ●ブラジル
西野監督
伊東輝悦 72分
ジョホールバルの歓喜について
ジョホールバルの歓喜は1998 FIFAワールドカップ フランス大会のアジア最終予選での出来事です。
1997年11月16日、ジョホールバル(マレーシア)のラルキン・スタジアムで行われた「日本」対「イラン」の試合のことを言います。
アジア地区の出場枠は3.5。A組B組に分かれそれぞれの首位が出場を決め、2位同士が3番目の出場枠を賭けた試合です。
岡田監督率いる日本代表が組内で2位となり、別組の2位「イラン」と対戦しました。
試合は前半39分、中山が先制。そのまま1-0で前半が終了。
後半開始直後、イランが同点に追いつき、後半14分さらに追加点を取り2-1と逆転。
後半31分に城が得点し、2-2の同点に追いつき、まま後半が終了。
ゴールデンゴール方式の延長戦に。
※ゴールデンゴール方式は「サドンデス」のことで、延長戦の間に、どちらかが得点した時点で試合が終了する方式のことです。
ここで日本は俊足のFW「野人」岡野を投入。
延長後半13分中田がミドルシュートを放つがイランのGKにはじかれた。そのルーズボールに俊足岡野がスライディングしながらゴールを決める。
日本はこのゴールで念願のワールドカップ本戦初出場が決定した。
1998 FIFAワールドカップ フランス大会
アジア予選
ジョホールバル(マレーシア)ラルキン・スタジアム
1997年11月16日
〇日本 3-2 ●イラン
岡田監督
中山雅史 39分
城彰二 75分
岡野雅行 118分
まとめ
サッカーの日本代表はワールドカップの予選に参加して43年目で初めて本大会に出場することができました。
オリンピックでも28年ぶりの出場となった90年代。
その後も数多くワールドカップ、オリンピックに出場して活躍してくれています。
これからもよい試合が見られることを楽しみにしています!
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