普通の将棋と違い、詰将棋っていったいどういうものなのでしょうか?
新聞などを読んでいると、詰将棋のコーナーを目にしますが、ルールもわからないし、なかなか難しそうでチャレンジしてこなかったという人も多いようです。テレビや新聞で将棋の話題が多くなる中、詰将棋とはどういったものなのかまとめました!
詰将棋ってどういう意味?
詰将棋ってどういう意味があるのでしょうか?
詰将棋は、パズルのようなもので、駒の動かし方は普通の将棋と一緒です。
駒があらかじめ配置されていて、王手をし続けて、相手の王将を詰めていきます。そのため、駒の使い方を考えたり先を読んだりすることで、普通の将棋の終盤のトレーニングにもなります。
相手がどうにも対応ができなくなるような差し方をするとそれが正解です。
詰将棋は1手詰、3手詰、5手詰、7手詰と奇数で増えていきます。これは、1手で詰める、3手で詰めるというように、何回差して詰めるのかがあらかじめ決まっているのです。
1手詰の場合、先手が1手差して詰めます。3手詰の場合は、先手、後手、先手「詰み」と差していきます。3手詰とは先手と後手、合わせて3手で詰めるということになります。先手から攻め始めて先手で終わるため、常に奇数になります。
また、駒はあらかじめ配置されているだけではなく、持ち駒も指定されている場合には、それをすべて使わなければなりません。
詰将棋の初心者はどうすればいい?
詰将棋の初心者はまず、ルールからですね。
それぞれの駒の動かし方は、通常の将棋と一緒です。
また、通常の将棋と同じ様に、二歩(成っていない歩と同じ縦の列に持ち駒の歩を打つことはできません。)や行き場所のない駒は打てません。打ち歩詰めと言って、持ち駒の「歩」を使って玉を詰めることはできません。
詰将棋は自分が先手で差すのですが、相手の動きも、自分で考えていきます。
攻めるときには必ず、「王手」となるように差していきます。(逆に言うと、王手以外は差すことができません。)そして、最短の手順で詰めます。
後手の相手側の動きは、なるべく長く逃げられるように自分で考えます。
相手側は、「王」以外の残りの駒全部を、合い駒(王手になったときに、相手の駒の間に駒を打って王手を防ぐ)として使えます。
持駒は攻める側も逃げる側も、全て使わなければなりません。
詰将棋は、手数が指定されています。3手詰であれば、先手(王手)、後手(逃げる)先手(王手を差して詰む)のすべてを自分で考えていきます。先手と後手、合わせたものが手数になります。
当然手数が多くなればなるほど難しくなっていきます。
詰将棋のコツは?
詰将棋のコツってどんなものがあるのでしょうか?
ただやみくもにチャレンジするよりも、なにかヒントや手掛かりになるものを探してみましょう!
盤面と持ち駒をよく見て、その意味を考えてみましょう。持ち駒は余らせずにすべて使わなければなりません。
なぜ盤面にその駒が配置されているのか、なぜ、この持ち駒なのか?
また、相手にどこに逃げられたら、詰めることができなくなるか?
など、いろいろと気づくことがでてくるかもしれません。
ある程度考えて、わからなかった場合には、答えを見てしまいましょう。
どこで間違えてしまったのか、どうすればよかったかなど、いろいろ考えて、そしてしばらくたったら、またチャレンジしてみましょう。
詰将棋は量をこなしていき、力を磨いていきましょう。一度に大量に説くよりも、少しずつでも継続的に解いていくとだんだん力が蓄積されていきます。
難しい問題に時間をかけるよりも、自分に合ったレベルのものを繰り返し解いていきましょう。
まとめ
詰将棋は基本的には駒の動かし方、禁じ手など、普通の将棋と同じです。
ただ、攻め手は、「王手」をし続ける、とか、持ち駒はすべて使わなければならない、といった詰将棋ならではのルールもあります。
詰将棋は、手数が指定されていて、1手詰、3手詰、5手詰などありますが、先手と後手、合わせたものが手数になります。
詰将棋は、数稽古で量をこなして、自分に合ったレベルでコツコツ続けていきましょう。
繰り返し解いていくことで、以前、解けなかったものが解けるようになったり、早い時間で解けるようになるなど、成長が感じられるかもしれません!