天気予報を見ていて、気圧のhpa(ヘクトパスカル)ってよく聞くのですが、なんのことなのかよくわかりませんん。
そこで、気圧のhpa(ヘクトパスカル)や、書いてある数字についてまとめました。
また、ミリバールとの違いについてもご紹介します!
気圧のhpa(ヘクトパスカル)ってどういう意味?
パスカルは圧力の単位です。
1パスカルは1平方メートル(㎡)の面積に1ニュートン(N)の力が作用する圧力です。
この1ニュートンとは、およそ100グラムの力の大きさと考えて下さい。
ヘクトは元となる単位の100倍と考えればようです。
ヘクタールという言葉は小学校で習ったかも知れません。
語源通り、アールという単位の100倍の事です。
ヘクトパスカルは、パスカルという圧力の大きさの100倍にあたります。
ヘクトパスカルもパスカルも、圧力の単位なのですが、天気図の説明用語としてテレビなどのメディアでよく取り上げられているのを耳にすることと思います。
1気圧=1013hpaです。
この数字だけを見ると、1㎡に100グラムの100倍近く、すなわち10トンの力がかかっていることになります。
数字だけで考えると、とてつもなくおおきな圧力という感じがしますが、実際に人間にかかる力はこれよりももっと小さい力です。
それにしても、これ位の量の空気が人間にかかっているという事は空気の量の多さが想像出来るとともに、人間の圧力に対する適応力にも驚かされます。
気圧のhpaって数字が大きい小さいはどういう違いがあるの?
気圧には、低気圧と高気圧があり、風が吹き出し、天気が悪い気象条件を作り出すのは低気圧の方です。
逆に高気圧だと、天気は良いといえます。
低気圧の中心に、数字が書いてあり、その単位がヘクトパスカルです。
低気圧は大体1000ヘクトパスカルよりも小さい値となります。
990ヘクトパスカル位がごくふつうの低気圧の中心気圧くらいで、920位の数字になるとかなり風の強い暴風雨状態となります。
今年も話題となっている台風ですが、ヘクトパスカルの数字が小さいからと言って、台風の力が大きいとはいえません。
台風は風の大きさ、で被害などが変わってきます。
この風の大きさは気圧の変化が大きいかどうかで決まっています。
気圧の変化が大きいと、坂道の傾斜がきついのと同じように考えて下さい。
気圧の傾斜も大きくなるので、強い風が吹くことになります。
それは、天気図では等圧線という天気図にかかれている曲線の間隔が狭いところで起こります。
高気圧の付近では、逆に等圧線の間隔は広く、風は弱い状態です。
ヘクトパスカルとミリバールってどう違うの?
ミリバールは、mbと表記します。
1ヘクトパスカル=1ミリバールです。
このミリバールという言葉は、現在はあまり使われていません。
中学校で気象の単元でヘクトパスカルが出てきますが、ミリバールは今ではでてきません。
ミリバールというのは、かつての日本で使われていた気圧の単位でした。
1954年に国際単位系が統一され、先進国はヘクトパスカルを使っていました。
1992年に日本もそれに準ずるようになったわけです。
ミリバールの歴史についてお話しますと、ミリバールは第二次世界大戦後から使われ始め、平成4年まで使われていました。
これを聞くと、ごく最近めで使われていたような感じですが、今ではすっかりヘクトパスカルの方が、台風情報などでお馴染みになっているようです。
ですが、昭和の時代の方がいらっしゃれば、ミリバールに愛着があるといえそうです。
いつから単位が変わったか、あまり気にしていない感はありますが、調べてみるとそう言えば、と皆さんそれぞれに思いはあるでしょう。
まとめ
パスカルもニュートンも共通して言えるのは人物名だということです。
ニュートンと言えば、落ちるリンゴを見て、万有引力を思いついた人でした。
パスカルと言えば人間は考える葦である、と言った人物です。
他にもヘルツ、マッハなど私達の生活に密着した単位となっている人名がいくつかあります。
詳しい事はわかりませんが、単位は必要な物だし、台風の大きさ1つとってもヘクトパスカルのついた数字で大小が想像出来る事は、何とも有り難い事です。