お彼岸は1年に2回、春と秋にあります。
お彼岸のときには、お墓参りに行ったり、親戚を訪問したりするのが一般的です。
お彼岸の時に、お供えを持っていくときにはどういったものを用意したらいいのか見てみましょう!
また、宗教や地域、家庭ごとに、風習や習慣が違う場合も多く、例えば夫婦間のそれぞれの実家でも違うことも多いです。前もってよく確認して、状況に応じて対応していきましょう。
お彼岸 お供えに和菓子、洋菓子、それとも
お彼岸のお供えといえば、まず頭に浮かぶのが、「ぼたもち」や「おはぎ」ですよね。お彼岸の大定番です。
どちらもほぼ似た感じですが、
春のお彼岸は、「ぼたもち」 こしあん
秋のお彼岸は、「おはぎ」 粒あん
という違いがあります。
春は牡丹で「牡丹餅」、
秋は萩で「お萩」
どちらも季節の花に名前が由来しています。
ただ、人が集まってくるときに、みんながみんな、「ぼたもち」や「おはぎ」を持参したら、持ってきてもらった側は、「ぼたもち」や「おはぎ」だらけになってしまいますよね。
食べごたえがあり、あまり日持ちもしない「ぼたもち」や「おはぎ」ですと、食べきれずに、かえって迷惑になってしまいかねません。
おせんべいや羊羹、クッキーなど、和菓子や洋菓子も一般的です。お菓子やお茶菓子など、個別包装になっていて小分けしやすく、日持ちするようなものも良いですね。
また、フルールなど、故人の好きだった物などの場合も多いです。
また、食べ物のほかにもお線香や絵柄入りのろうそくなどもお供えとして利用されています。
お彼岸のお供えにお花
お彼岸にお供えする花はどのような花にしたらいいのでしょうか。お墓参りには菊のイメージが強いですが、特に菊でなければいけないという決まりはありません。お彼岸の季節の花や個人の好きだった花も良いですね。
ただし、バラなど「とげ」のある花は避けた方がよいです。トルコ桔梗、ガーベラ、カーネーションなどが多いですが、地方によってもしきたりが違うこともあるので、よくわからない場合には、お花屋さんでお彼岸用として選んでもらいましょう。
遠方でなかなか訪問できない場合には、フラワーギフトの利用などもあり、予算に合わせて選ぶこともできます。
お彼岸のお供え のしはどうすればいい?
お彼岸のお供で必要になってくるのがのし(熨斗)ですね。
自分の家では必要ありませんが、実家や親戚の家などへのお供えの場合は必要です。
ところで「のし」とは実際は、のし紙の右上にある(表書きの右側)にある六角形の印刷してあるものを言います。
「のし」はもともとは、アワビの干物を紙で包んでいる状態のもので、古くは神様のお供えに使われていたものです。それを簡略化して図案化したものを印刷してあるのがよく目にする「のし紙」です。
お彼岸のお供えの時に使うものは、実際にはお祝い事ではないので「のし」の部分は印刷されていない「掛紙(かけがみ)」といいうものを使いますが、のしと呼ばれることも多く、大概「のし」でも通じます。
水引は「結び切り」のものを使用します。水引の部分の色は黒白(東日本で多い)、または黄白(西日本で多い)を使いますが、どちらかわからない場合は迷わず聞いてしまいましょう。
「結び切り」とは、弔辞や、結婚など繰り返したくないことの場合に使われ、蝶結びと違って、切れている部分が上に向かっているものになります。
表書きは、「御供」、または、四十九日までの間であれば「御霊前」、四十九日を過ているなら「御仏前」などを書き、水引の下には渡す人の名前を書きます。
まとめ
お彼岸の御供に持参されるものとして、和菓子や洋菓子では、個別包装になっていて小分けしやすく、日持ちするようなものや、故人の好きだったもの、フルーツなどが一般的にです。
お供え物を持っていく際には、のし(掛紙)を付けましょう。
水引は「結び切り」で、色は黒白または黄白のものを使います。
お供えなど、宗教や地域、家などでも風習、習慣が違います。よく確認しておきましょう。
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