お彼岸は1年に2回、春と秋にありますが、お彼岸とはいったい何なのでしょうか?そして、お彼岸はどのように決まり、時期はいつ頃なのでしょうか?
また、お彼岸というと、お墓参りのイメージがありますね。そんなお彼岸について見てみましょう!
お彼岸とは?
彼岸は9つある雑節の一つです。
雑節というのは、二十四節気(春分や夏至など)や、五節句(桃の節句や七夕など)ではないけれども、季節の節目となる日のことです。節分や土用なども雑節の一つになります。
お彼岸とは春分、秋分と、その前後3日を合わせた計7日間がお彼岸となります。
お彼岸はお墓参りのイメージがありますが、この期間の仏ことを彼岸会(ひがんえ)と呼びます。これは日本独自のものです。
春分と秋分は太陽が真東から昇り、真西に沈みます。悟りの世界を「彼岸」といい、私たちの世界を「此岸(しがん)」といいます。この彼岸と此岸が春分と秋分がもっとも通じやすくなると考えたことから先祖供養するようになりました。
また、彼岸といえば曼珠沙華(まんじゅしゃげ)。ちょうど秋分のころに咲くことから彼岸花と呼ばれています。
「暑さ寒さも彼岸まで」と、よく言われますが、ちょうどお彼岸の頃、春は寒さが和らぎ、また、秋は暑さが和らいできます。
お彼岸といえば、ぼたもひやおはぎが思い出されます。お供え物の定番ですね。どちらの、もち米とうるち米、小豆あんで作った和菓子です。
春のお供え物は「ぼたもち」
これは、春に咲く牡丹に由来して牡丹餅。
秋のお供え物は「おはぎ」
これは、秋にサク萩に由来して御萩。
どちらも季節の花に由来しています。また、小豆は秋に収穫されるので、そのまま小豆を使うため、おはぎは粒あん。
小豆が冬を越してかたくなった皮を使わないため、ぼたもちはこしあんが使われます。
お彼岸の時期はいつ?
お彼岸の時期はいつでしょう?
「春のお彼岸」、「秋のお彼岸」についてみてみましょう!
お彼岸の期間は7日間。
春分の日、秋分の日を中日(ちゅうにち)として前後3日間ずつを合わせた7日間になります。
春のお彼岸
例えば、春分の日が3月20日(月)だったとします。
そうすると、
彼岸入り 3月17日(金) 3日前
中日 3月20日(月) 春分の日
彼岸明け 3月23日(木) 3日後
となります。
秋のお彼岸
例えば、秋分の日が9月23日(土)だったとします。
そうすると、
彼岸入り 9月20日(水) 3日前
中日 9月23日(土) 秋分の日
彼岸明け 9月26日(火) 3日後
となります。
お彼岸は墓参りの時期です
お彼岸にはお墓参りがイメージされるとおり、春と秋のお彼岸にはお墓参りをする風習があります。
なかでも、中日である春分の日や、春分の日に多いです。祝日でもあり、家族でお墓参りに行くのにも都合がいいですね。
お墓参りにはお掃除も大事です。たわしや軍手、ごみ袋、雑巾などは用意して行きましょう。もちろんお線香や数珠やろうそく、お花の茎を切るハサミ、お供物を置くための半紙、マッチなども。服装は普段着で大丈夫です。
お寺についたら挨拶して、ご本尊様にお参り。手桶に水を用意したりしてお墓に向かいます。
お墓についたら、周辺や墓石をきれいに掃除しましょう。
お参りが終わったら、お線香は燃やしきるようにしましょう。
また、お花はそのままにして、お供え物は持ち帰りましょう。
まとめ
お彼岸は1年に2回、春と秋にあります。春分の日、秋分の日を中日に前後3日ずつの合計各7日間がお彼岸とされます。
お供え物の定番といえば「ぼたもち」と「おはぎ」ですが、その名前は、春と秋、それぞれに咲く花の名まえに由来していました。
また、お彼岸には「お墓参り」というイメージがあります。
お墓参りに行くときは、お墓をきれいにする準備をして出かけ、お墓についたら墓石やその周辺をお掃除してからお参りしましょう。
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