
11月のカレンダーを見ると、「立冬」と書かれていることがあります。なんとなくそろそろ冬なんだな~、という感じがありますが、まだ秋だな~という感覚もあります。
この立冬とはどういう意味があるのでしょうか?
この時期の気候や旬な食べ物についてみてみましょう!
立冬とはどういう意味?
毎年、11月7日頃は「立冬」になります。読み方は「りっとう」です。毎年7日「頃」というのは、日にちが固定されているのではなく、年によってずれことがあります。
「立冬」は二十四節気の一つで19番目となります。
太陽黄経は225度
毎年11月7日頃
になります。
二十四節気の立冬の前後にあるのは
18:霜降(そうこう)10月23日頃
→19:立冬(りっとう)11月7日頃
→20:小雪(しょうせつ)11月22日頃
になります。
また、立冬の11月7日頃から、小雪(11月22日頃)の前日までの期間を指すこともあります。
立冬は秋分と冬至の中間にあたります。立冬とは冬の始まりという意味です。
二十四節気でいうと、この立冬(11月7日頃)から立春(2月4日頃)の前日までが冬になります。
土用というと立秋前の夏の土用が有名ですが、土用は各季節にあり、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間が土用になります。
また、2月には節分がありますが、これは立春の前日にあたります。
節分は季節を分けるということで、季節の始まりの日の前日にあたります。
実際には「立春」「立夏」「立秋」「立冬」のそれぞれの前日が節分となっています。
「立春」「立夏」「立秋」「立冬」は「四立」(しりゅう)と言い、24節気の中でも重要な節気になります。
夏至と冬至があり(二至)、その中間にそれぞれ春分、秋分(二分)があります。
さらにそれぞれの間に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」(四立)があわさって「八節」と言われています。
二十四節気の中でも、これらの節気は「国民の祝日」になっているものもあるなど、耳にすることが多いですね。
立冬といっても、紅葉などもあり、まだまだ秋の感じが残っている時期です。寒さが身にしみたりして冬の気配を感じつつ、木枯らしが吹いたりします。
立冬と言っても秋っぽいのは、二十四節気が中国より来ているため、つけられている名前が、日本の実際の季節とずれがあります。
冬物の服や暖房器具を用意したりなど、いよいよ冬に向けての準備を始めます。
立冬の時期の食べ物は?
立冬の時期によく食べられている旬の食材はどういったものでしょうか?
・白菜
・カボチャ
・チンゲン菜
・ネギ
・ぎんなん
・しいたけ
・えりんぎ
・りんご
・柿
・毛蟹
・鯖
・鮭
・いくら
・牡蠣
など、季節のものがたくさんあります。
また、鍋なんかもいい季節になってきますね。
立冬の七十二候は?
七十二候は、二十四節気のそれぞれを約5日ずつ「初候」「次候」「末候」の3つに分けた期間で、それぞれの期間がどんな季節なのかを表します。
初候:山茶始開(つばき はじめて ひらく)
山茶花の花が咲き始めるころ
山茶花は「さざんか」のこと
次候:地始凍(ち はじめて こおる)
大地が凍り始めるころ
末候:金盞香(きんせんか さく)
水仙の花が咲くころ
キンセンカ(金盞花:春に咲きます)という花のことではなく、水仙のこと
金盞というのは金の杯という意味で、水仙の花の中央部分の黄色い盃のような副花冠のことを指しています。
まとめ
毎年、11月7日頃は「立冬」です。
二十四節気の一つで19番目となります。
「冬」という文字があっても、実際にはまだ秋で紅葉などが見られます。
冬というより、冬の準備を始める頃といったイメージですね。
美味しい旬の食材も多く、鍋などもおいしい季節になってきますね!