アメフトの見せ場の一つ、試合終了前の2分間。私も試合を見ていて興奮してしまう場面の一つです!得点差がわずかであればなおさらです。試合の終盤で残りの試合時間がほとんどない状態なので、負けているチームは短い時間で前進し、得点に結びつけなければなりません。そのため、前進するのが僅かな距離のことが多いランプレーより、長い距離を前進することができるパスプレーを選択することが多いです。
パスプレーの中でも、サイドライン際のパスが多く見られます。これは仮にパスが失敗しても試合時間を計測する時計を止めることができますし、サイドライン際へのパスが成功した場合にサイドラインから外に出てしまえば、時計が止まることになります。また、パスができそうなレシーバーが空いていなければクォーターバックが自ら走り、サイドラインから出たりして時計を止めます。レシーバーなどがサイドラインから出ることなく時計が止まらなければ、試合時間は少なくなっていってしまうので、攻撃する時間が減ってしまいます。
逆にディフェンス側は、サイドライン際と、ロングパスに注意しなければなりません。ディフェンスがインターセプト(相手のパスをキャッチして奪ってしまうこと。)をすることができれば、攻守入れ替えとなりディフェンス側でも盛り上がるビッグプレーになります。
また、攻撃側がなおかつ計時を止めたい場合、クォーターバックが、ボールを投げずに地面に叩きつけることがあります。これはスパイクといい、パスの失敗の扱いになるので、時計が止まります。この間にハドルで次のプレーの作戦を立てたります。
逆に得点でリードしているチームがラスト2分で攻撃を行う場合、ランプレーを中心に時間を消費するプレーを行い、時間をすすめようとします。その際はサイドラインに出て時計を止めてしまわないように注意します。4回のプレーで10ヤード進めなかったときは攻守交代となってしまうので、攻撃が続けられるよう進み続けることが大事です。
また、プレーが始まりスナップを受けたクォーターバックが、すぐにその場で膝をつき(ニーダウン)プレーを終了させることがあります。これはたとえ前進しなくても時計を進めることが出来る時間を消費させるプレーです。ランプレーといってもボールを落としてしまい(ファンブル)攻守が入れ替わってしまうなどの危険がるので、前進しなくても攻守交替を防ぐことができます。
アメフトにはサッカーなどと違い時計が進み続けるプレーと、時計が止まるプレーがあるのでそれを使い分けて、また、タイムアウトなども利用して時間を消費・確保することが大事です。このあたりはタイムマネジメントといい、残り時間をコントロールすることで自分たちを有利にできます。残り時間がどのくらいか、何点取れば勝てるのかというところでプレーの内容やタッチダウンを狙うのか、フィールドゴールを狙うのかなどの得点の方法を決めていきます。
1回のタッチダウンで6点とタッチダウン後に1プレーできるトライフォーポイントで2点の合計8点とれることが可能なので、7点差であれば、1回のタッチダウンで逆転できます。
私も最初は状況がよくわからなかったのですが、わかるようになってくると、より試合が楽しめるようになりました!どういうプレーをしてくるのか、時間をどう使うかなどの駆け引きにより、いっそう面白く見ることができます。
このあたりの内容がわかっていると試合の終盤がより一層楽しめます。また、あまりわかっていなくてもテレビ中継であれば、大抵詳しく説明しながら実況してくれるので、ルールがわからないから試合中継を見ないというよりも、見ていれば解説してくれるのでかなり楽しめるのではないでしょうか。
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ツー・ミニッツ・ウォーニング
第2クォーターと第4クォーター(前半と後半)の残り時間が2分になると試合時間が一旦止まります。これはNFLで採用されているタイムアウトになります。選手にも見ている人にも残り時間が2分なんだということが認識されます。テレビ中継でこれから見せ場に入るのでテレビCMが放映されるようです。この時間を利用してチームで作戦を立てて、ラスト2分に臨めるため、選手にとっても大事な時間です。
特に試合終了が近く、得点差もあまりなければ、この後、いよいよクライマックスで緊迫した試合展開になってくるので私も目が離せなくなってしまいます!