
4月のカレンダーを見てみると、「清明」と書かれていることがあります。
これはどういったものなのか、知らない人も多いようです。
その「清明」の意味や由来についてみてみましょう。
また、沖縄では清明祭(シーミー)という習慣があります。シーミーとはどういったものなのでしょうか?
清明とはどういう意味?
毎年4月4日頃は「清明(せいめい)」となります。
カレンダーに小さい字で書いてあることも多いのですが、この清明は、立春や、春分などと同じく二十四節気の一つで、24個のうちの5番目になります。
春分→清明→穀雨(こくう)と続いていきます。
また、4月4日頃から、穀雨(4月20日頃)の前日までの期間を清明と呼ぶこともあります。
清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を略して清明となりました。
花が咲き、草木が芽吹き、つばめが飛び始め、すがすがしい風が吹き、気候のよい季節になってきます。お花見のシーズンでもありますね。
清明の由来は?
二十四節気のある清明ですが、二十四節気はもともと中国から日本に伝わってきました。
中国では、「清明節(せいめいせつ)」というのがあります。この起源は漢の時代からと言われています。伝統的な祝日です。
清明節には、ご先祖様のお墓参りをしたり、お墓の草むしりや掃除をしたりします。そのため、「掃墓節(そうぼせつ)」とも呼ばれています。
日本で言うお盆のような感じの行事です。清明節には春を楽しむ宴が開かれます。
また、気候が良く、歩き周るのにもいい時期で、郊外を散策する日であることから、「踏青節」とも呼ばれます。
清明節の1日か2日前に「寒食節」といって、火を使わない風習があり、寒食節は火を使わず、冷たい食べ物を食べることが風習化されていました。
清明節と寒食節は日が近いため、混同されることも多いようです。
清明(シーミー)祭とは?
日本では、清明にあまり馴染みがないような印象ですが、沖縄では、清明祭(シーミー)という風習があります。
18世紀に中国から伝わったといわれ、中国の清明節と同じようにご先祖様を供養します。
ご先祖様のお墓参りと掃除をして、墓前で親族が、お餅や豚料理、果物などの食事をします。
沖縄では、お正月やお盆のほか、この時期ににあわせて帰省する人も多いようです。
まとめ
清明(せいめい)とは、二十四節気の一つで、24個のうちの5番目になります。毎年4月4日頃が「清明」になります。
清らかで生き生きとした様子という意味があり、花が咲き、草木が芽吹くといった気候の良い季節です。
清明と聞いても、あまり馴染みのない人も多そうですが、中国では伝統と来な日のようです。
ご先祖様のお墓参りをし、お墓を掃除するため掃墓節とも呼ばれています。
また、沖縄にもその風習が伝わったとされていて、清明祭(シーミー)と呼ばれています。
中国と同じように、お墓参りをして墓前でご馳走を食べるようです。