
名人戦・竜王戦など将棋のタイトルっていろいろありますよね。
タイトルにはどんな種類があるのでしょうか?
どういった違いがあるのでしょうか?
永世〇〇などとよく聞きますが、どういう意味なのでしょうか?
それぞれの違いや意味などについてみてみましょう!
将棋タイトルの違い、名称や種類、特徴は?
将棋のタイトルにもいろいろあります。
現在の将棋のタイトルは8つります。
下記はタイトル・称号・番勝負・日数・持ち時間・主催です。
番勝負というのは同じ対局を複数回行い、勝数が多い方が優勝者となります。
五番勝負なら先に3勝した方、七番勝負なら先に4勝した方が勝ちです。 野球の日本シリーズみたいな感じですね。
○竜王戦(りゅうおうせん)【竜王】
七番勝負 2日制:8時間
読売新聞社
優勝賞金が一番高いといわれています。前身は十段戦、前々身は九段戦で、そこから数えると、名人戦の次に歴史が長いタイトル戦です。
○名人戦(めいじんせん)【名人】
七番勝負 2日制:9時間
毎日新聞社
朝日新聞社
いちばん格式と歴史のあるタイトルです。
名人と竜王が将棋界では頂点といわれています。
○叡王戦(えいおうせん)【叡王】
七番勝負 1日制:
第1局~第6局は1時間・3時間・5時間が振り分けられる
第7局は6時間
dwango
○王位戦(おういせん)【王位】
七番勝負 2日制:8時間
新聞三社連合(北海道新聞社・東京新聞・中日新聞)・神戸新聞社・徳島新聞社・西日本新聞社
○王座戦(おうざせん)【王座】
五番勝負 1日制:5時間
日本経済新聞社
○棋王戦(きおうせん)【棋王】
五番勝負 1日制:4時間
共同通信社
○王将戦(おうしょうせん)【王将】
七番勝負 2日制:8時間
スポーツニッポン新聞社
毎日新聞社
○棋聖戦(きせいせん)【棋聖】
五番勝負 1日制:4時間
産業経済新聞社
将棋タイトルの永世って何?
将棋のタイトルの称号の前に永世〇〇とか、名誉〇〇って言われているのを聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
この「永世」や「名誉」が称号に付くってすごいことなんです。漢字を見てもすごそうですよね。
それぞれのタイトルを取った棋士たちの中でもごく一握りの棋士のみが呼ばれる称号です。各タイトルによって、称号をもらえる条件が変わってきます。
〇永世竜王 連続5期または通算7期
〇永世名人 通算5期
〇永世九段[32] 連続3期
〇永世十段[32] 通算10期
〇永世王位 連続5期または通算10期
〇名誉王座 連続5期または通算10期
〇永世棋王 連続5期
〇永世王将 通算10期
〇永世棋聖 通算5期
このような条件で「永世」や「名誉」という称号が与えられます。
原則として、「永世」の称号を名乗るのは引退後となっています。
この中で「永世名人」の場合は他のタイトルの称号と違っていて、順に番号が付き「○○世名人」と呼ばれるようになります。
一世名人は慶長17年(1612年)に与えられました。当時は世襲制(13世まで)でしたが、現在は実力制になっています。そこで現在では世襲制の番号を引き継ぎ、実力制では14世名人からとなっています。
王座だけは「永世」ではなく「名誉王座」となっています。主催の日本経済新聞社には囲碁の王座戦もあり、そちらが先に「名誉王座」となったので、将棋も合わせたとも言われています。
また、「名誉王座」は、他の「永世」とは違い、現役のままでも満60歳に達すると「名誉王座」を名乗ることができます。
将棋タイトルの格付けは?
タイトルの数がいろいろあると、「どれが一番すごいの?」と思ってしまいますね。
賞金額の推定などでみると
竜王戦
名人戦
叡王戦
王位戦
王座戦
棋王戦
王将戦
棋聖戦
といわれることが多いようです。
しかし、賞金額がすべてということではなく、「歴史」や「格」となると圧倒的に名人戦ですね。
タイトルの中では名人戦と竜王戦が別格となりそうです。
まとめ
タイトルにはいろいと種類があり、それぞれ対局の仕方もちがっていますね。
また、タイトルを取った棋士の中でも「永世」や「名誉」といったごく一部の棋士にしか与えられない称号がありました。
いろいろなタイトルがある中でも、名人戦や竜王戦は別格なんですね。この辺の違いが分かってくると、対局やニュースを見るときに、見る目がかわってきますね。